20代の可愛い子とお茶した昼下がり。
SNSの使い方談義。その感覚に目からウロコ。しかしその言い分に納得するばかりだ。
SNSの中で剥き出しの感情が、長い文章に託される。
ご丁寧に絵文字まで使って誰かが訴えてくる。
若者の多くはそれらを嫌う。
生まれた時から情報の渦に巻き込まれている。
朝から晩まで取捨選択を迫られている。
誰かが何をどのように思ったのかなどイチイチ気にしていたら気が狂ってしまう。
相手がそう親しくもない他人で、しかも積極くさいおっさんや、若ぶりたいオバハンならなおさらだ。
若者のSNS利用術は、私達世代よりシンプルで難解だ。
「インスタグラム」というSNSは、画像や映像の投稿が必須である。
代わりに、文章は一文字もなくても問題がない。
理屈ではなく感性(見た目や音)で発信する。受け取るほうも同様に。
理屈よりも感覚で物事を共有したい若者にうってつけのSNSだ。
「伝わる人に伝わればいい」
まるで俳句や和歌の世界。
発信側、受け手側の双方に予備知識と研ぎ澄まされた感覚が必要。
伝わらない人には永遠に届かないし、誰も届けたいと思っていない。
インスタグラムは現代の古今和歌集のようだ。