振り返り。
描くことで生きてゆこう!と決めたのは6年ほど前。その瞬間から描くことは趣味ではなくなり仕事になった。それはとても嬉しくて、ワクワクすることだった。不安も同じくらいあった。わずかな蓄えは、湯水のごとく消えていった。折角発注を頂いても思うような絵が描けず、だんだん描くのが億劫になってきた。
そんな時に結婚することになった。苦しさを精神的に、経済的に支えてくれる存在は本当にありがたかった。このタイミングで結婚しなかったら、私はもう絵を描くことをやめていたかもしれない。
それから数年。今もこうやって画面に向かい、絵を描いている。一時期よりはコツのようなものも掴んだ。自分の癖や不得手が前よりわかった。
正直、サラリーマンの夫に収入の目で張り合えるほどの収入が得られているわけではない。描くための環境を整えるのにはお金が必要だ。わずかな収入のために、お金を使うより、主婦業を極めたり、何なら転職してコツコツと貯金でもした方が将来のためにはよいのではないか?と考えることがある。
だけど。
今度私の人生がどのくらい続くのかわからないけど、「何か」の時に、私を助けてくれるのはやはり「描くこと」なのではないか。経済的に、というよりも精神的に。そして戦略的に。
「描くこと」は自分の強み。
あまり強く「仕事」を意識するとつまらなくなってしまう。
ゆるりと「趣味」気分ばかりではサボってしまう。
フラットな気持ちで描き続けよう。
何があったわけでもないが、今日は朝からそんなことを思った。いつもより少し強く。