知り合いに声をかけられた。「前に言ってたやつ、やってみない?」
それは、中高年向けのスマホ教室のことだった。
スマホ教室は、すでに開校しているとのことだったのでSNSに絞ることにした。
SNSは日々を便利に・豊かにするけれど、窮屈・厄介にもする。今更、「SNSをもっと使おう!」という気はさらさらない。使ってみたいという方のお手伝いをしたい。船に乗って違う街へ行ってみたいという方に、乗船チケットの買い方をお伝えするようなものだ。街が気に入ればそのまま居座るもよし、違うと思えば戻ればいい。「自分にはどうせ無理だから」。そう思われるほどSNSは難しいものじゃない。
勝手な印象だが、長野県民は鳥取県民に比べ、少々大人しい。自己アピールや宣伝も遠慮しがちだ。それに比例してなのか、SNSを使ったことがないという人の割合も多い気がする。(言わないだけという可能性もあるが)
バンコク在住時、日本人向けのサロンでスマホ教室のお手伝いをしていた。
生徒は在タイ日本人中高年が中心。多いときには10人以上が集まってきた。教えるのは主にラインやフェイスブックのやり方。他に、Wi-Fiとモバイル通信の違いや、一時帰国の際の、通信環境の整え方なども聞かれた。
参加者が望むようなご指導ができたかどうかはさて置き、ただ毎週ゆるく、和やかで楽しかった。自分が当たり前と思っていたことを人生の先輩方に問われ、ハッとすることもあった。お手伝いは、帰国までの1年以上続いた。
あのゆるく、楽しい時間をまた少し味わいたいだけかもしれない。誰かに何かを伝え、反応があると嬉しい。そんなワタシにお付き合いいただける方募集中。