メルカリ(ネット上のフリーマーケットサービス)がすっかり生活の一部になった。長く続いているマイブームだ。出品・購入の両方でお世話になっている。2017年3月から現在までの売り上げ総額は131,097円(送料・メルカリ側への手数料(=売り上げの10%)を除く)。もしも、メルカリがなかったら、この約13万円分の品々はただのゴミか置物。そう考えるとありがたいサービスだ。
飽きることなく続く理由。今まで「やっぱり売らなきゃよかった」と思う物が一つもない。自分の身の回りにある大半の物が「なくてもよい物」である証拠かもしれない。何かが売れる度に、視界は広がり、息がしやすくなり、人生の荷物が軽くなる気がする。
このちょっとした爽快感を味わいたいくて、出品を繰り返す。
ネットで初めて物を売ったのは約20年前。ヤフーオークションだった。今と同じく、洋服や小物を売った。ただ、とにかく今より色々面倒だった。デジカメで商品を撮影、パソコンで編集。低速のネット回線を使い、根気強く画像アップロードした。バーコード読み取りサービスなどはなく、宅配業者まで出向き、伝票を手書きする必要があった。
それでも、何かが売れるのはやはり面白かった。
「えっこれが?」というものが即座に売れることがある。使いかけの口紅、こたつ机、型落ちのiphone。タイで使用していた安物の布や食器。相場を調べずに出品し、安い値で買われたことに舌打ちすることもある。購入した方にとっては「ラッキー」だ。知らない誰かに、ちょっとした幸せを提供できたと考え納得することにする。
今月に入り、すでに冬物の洋服を数枚手放した。手放した分だけ、軽やかなスッキリとした春が来るはず。